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スクリプト言語の場合

第一章 Java プログラミングの基礎


  1-1. Java とは


プログラムが動くまで


スクリプト言語の場合

一方で、プログラミング言語にはコンパイルの作業が必要ない言語もあります。Perl, awk, Ruby といった言語がそれにあたります。これらは総じて「スクリプト言語」と呼ばれています。

Perl で同じように画面に “Hello, World!!" と表示させるプログラムを書くとどうなるでしょうか。次のようになります。

1|#!/usr/bin/perl
2|
3|print "Hello, World!!";

あまりC言語のプログラムと変わらない気がしますね。でも、Perlの場合にはコンパイルの作業が必要ありません。

「あれ、機械語に変換してないのにどうしてコンピュータは命令を実行してくれるの?」と思ったあなたは鋭いです。実はPerlやawk、Ruby といったスクリプト言語は、実行時にインタプリタ(翻訳機の意)というものを通して実行します。インタプリタが上のソースファイルを読み込んで、逐次機械語に翻訳しながら実行していきます。

英語の授業で教科書を読むときのことを考えてみましょう。あらかじめ全訳をやってきて発表する人はC言語式、その場で逐一訳していく人がスクリプト式ということになるでしょう。どちらが早く終わるかといえば、C言語式ですね。スクリプト式はあらかじめ全訳をしてしまうC言語式に比べると実行速度が落ちるのが難点です。しかし、あらかじめ全訳をしてくるというのは面倒くさいものです。スクリプト式はあらかじめ全訳しておく必要がないので手軽なのが売りです。

上の話をまとめると、スクリプト式のメリット、デメリットは次のようになります。

メリット

  • コンパイルの手間が不要
  • 色々な環境で動かせる

デメリット

  • 実行速度が遅い

最終更新時間:2009年04月25日 14時25分58秒