スクロールバーは、ユーザにある範囲の中から値を選ばせるときに使います。マウス操作で値を指定できるのでテキストフィールドよりも便利な場合があります。ユーザ操作で値を連続的に変化させたいときなどにも便利です。
Sample25.java
01|/* <applet code="Sample25.class" width="120" height="100"></applet> */ 02|import java.applet.Applet; 03|import java.awt.*; 04| 05|public class Sample25 extends Applet{ 06| // スクロールバークラスの変数を宣言 07| Scrollbar scrollbar1, scrollbar2; 08| 09| public void init(){ 10| // スクロールバークラスのインスタンスを作成 11| scrollbar1 = new Scrollbar(); 12| 13| // 属性を設定 14| scrollbar1.setOrientation( Scrollbar.HORIZONTAL); 15| scrollbar1.setValue( 10); 16| scrollbar1.setVisibleAmount( 5); 17| scrollbar1.setMinimum( 0); 18| scrollbar1.setMaximum( 100); 19| 20| // オブジェクト作成と上記の設定を一度に行う 21| scrollbar2 = new Scrollbar( Scrollbar.VERTICAL, 10, 5, 0, 100); 22| 23| 24| // アプレットにスクロールバーを追加 25| this.add( scrollbar1); 26| this.add( scrollbar2); 27| } 28|}
14行目〜18行目はスクロールバーの属性を設定しています。14行目のsetOrientation()はスクロールバーを水平方向に設定しています。垂直方向に設定する場合には引数にScrollbar.VERTICAL を設定します。15行目の setValue() ではスクロールバーの値(初期値)を 10 に設定しています。16行目ではスクロールバーの可視量を設定しています。可視量とはスクロールバーのつまみ(?)部分の幅のことです。
17,18行目ではそれぞれスクロールバーの最小値、最大値を設定しています。ただし、スクロールバーで得られる最大値はmax - visibleAmountなので1得られる値の最大値は 100 - 5 = 95 になります。
Sample25の実行結果は図28のようになります。
Sample25のスクロールバーも、まだ操作に対する反応を書いていないので、動かしてもなにも起こりません。スクロールバーのユーザ操作に対する反応も92ページからのイベントとリスナーで詳述します。
最終更新時間:2011年01月08日 18時00分19秒