ラベルはテキストを表示するためのコンポーネントです。表示専用でユーザからの入力を受け付けることはできません。例を示しましょう。
01|/* <applet code="Sample21.class" width="120" height="100"></applet> */ 02|import java.applet.Applet; 03|import java.awt.*; 04| 05|public class Sample21 extends Applet{ 06| // ラベルクラスの変数を宣言 07| Label label; 08| 09| public void init(){ 10| // ラベルクラスのインスタンスを作成 11| label = new Label(); 12| 13| // ラベルのテキストを設定する 14| label.setText("HELLO, WORLD!!"); 15| 16| // アプレットにラベルを追加 17| this.add( label); 18| } 19|}
簡単なプログラムですね。アプレットがブラウザやアプレットビューアによってロードされるとまず、init メソッドが呼び出されるのでした。CUIプログラムでまずmain メソッドが呼ばれるようなものです。1このinitメソッドの中、11行目でラベルクラスのオブジェクトを作成しています。そして14行目でラベルに表示するテキストを設定しています。これらは一つにまとめて、
label = new Label("HELLO, WORLD!!");
と書くこともできます。14行目まではラベルのオブジェクトを作成しただけで、表示させるための命令はなにもしていません。17行目でアプレットに対して、いま作成したラベルのオブジェクトをアプレットのコンテナに追加するように命令しました。コンテナとはコンポーネントを収めるための箱です。アプレットのコンテナにコンポーネントを収めると、それがアプレット画面に表示されます。
実行結果は図24のようになるはずです。
c:\jprogram>javac Sample21.java c:\jprogram>appletviewer Sample21.java
図 24: ラベルのテスト Sample21 の実行結果
ラベルクラスで良く使われるメソッドは以下です。
戻り値 | メソッド名 | 説明 |
---|---|---|
String | getText() | ラベルに設定されているテキストを返します。 |
void | setAlignment( int alignment) | このラベルの配置を、指定された配置に設定します。値は、Label.LEFT、Label.RIGHT、Label.CENTER のいずれかです。 |
String | setText() | ラベルにテキストを設定します。 |
表 9: Label クラスのメソッド
最終更新時間:2011年01月08日 17時39分42秒