!!! 第一章 Java プログラミングの基礎 !! 1-1. Java とは ! プログラムが動くまで ■ '''Java の場合''' では、Java はC言語方式なのでしょうか、スクリプト方式なのでしょうか。 実は、そのどちらでもありません。両方の良いとこどりのような形です。Javaプログラムはコンパイルが必要です。また、実行速度はC言語などの機械語に翻訳するプログラムに比べると遅いです。ではどこが「良いとこどり」なのでしょうか。 先に結論を言っておくと、Javaには次のような利点があります。 * 様々なプラットフォーム(OS,マシン)で動く * 標準ライブラリの中身が豊富である まず、Javaプログラムの動く仕組みについてみていくことにしましょう。例のごとく、”Hello, World!!" と表示させるプログラムを例に取ります。 {{pre num public class Hello{ public static void main( STring args[]){ System.out.println("Hello, World!!"); } } }} // 1.public class Hello{ // 2. public static void main( String args[]){ // 3. System.out.println("Hello, World!!"); // 4. } // 5.} C言語、Perlのプログラムと比べて、ちょっとだけややこしくなったようにも見えますね。 このプログラムをJavaのコンパイラでコンパイルすると、C言語のときのように数字の羅列されたファイルができます。ただしこれはC言語のときのように、コンピュータが直接理解できる言葉にはなっていません。「バイト中間コード」(バイトコードとも言います)と呼ばれる形になっています。バイト中間コードはJava Virtual Machine (JVM) という仮想のコンピュータによって理解される形式のファイルになっています。