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Java Virtual Machine

第一章 Java プログラミングの基礎


  1-1. Java とは


プログラムが動くまで


Java Virtual Machine

Java Virtual Machine (JVM)とはなんでしょうか?日本語で書くと「Java仮想マシン」となります。Java は Java を、マシンはコンピュータを意味しますが、その間に入っている「仮想」とはどういうことでしょうか。それについて少し詳しく見てみましょう。

C言語で作った実行可能プログラムは、コンパイラによって機械語に変換されているので、OS上で直接動かすことができました。またスクリプト言語、たとえばPerlプログラムは、インタプリタを介して逐次的に実行させることができました。この二つをわかりやすく図にまとめたのが、図5です。

図5 C言語、Perlスクリプトの実行形態

一方、Javaを同じような図で表してみると、図6のようになります。図としてはスクリプト言語の実行形態に似ています。OSと実行ファイル(バイト中間コード)のあいだに、Java仮想マシンというのが入っていますね。

図6 Javaの実行形態

Java仮想マシンはバイトコードを実行するための環境を提供するソフトウェアです。実在するマシンではないので、「仮想マシン」という呼び方をします。

"Write Once, Run Anywhere" (一度書けば、どこでも実行できる)というのが、Javaの有名な特徴の一つです。JVMはWindows用、Linux用、Mac OS用という具合で、OSごとに用意されています。OS間の差異をJVMが吸収することで、我々は一回ソースコードを書けば、修正を施すことなくどんなコンピュータ上でも実行することが可能です。これは非常に大きなメリットです(図7)。

図7 Javaのメリット

あなたの作ったプログラムをできるだけ多くの人に見てもらいたい、使ってもらいたいと考えるならば、Javaで作ると良いでしょう。

それではつづいて実際のJavaプログラムの作り方について学んでいくことにします。


最終更新時間:2009年04月25日 14時32分02秒