forループはwhileと同様に繰り返し処理を行うための制御文です。書式は次のようになります。
for( initialization-expression; loop-expression; update-expression ) statement
まず 「initialization-expression」 で変数を宣言/初期化することができます。これは最初に一度だけ実行されます。続いて 「loop-expression」 が評価され、真であればループの 「statement」 が実行されます。実行後、「update-expression」が評価されたのち再び 「loop-expression」 が評価されます。このサイクルは「loop-expression」が false になるまで続きます。
わかりにくいかもしれませんので簡単な実例を見てみましょう。画面に0から9までの数字を表示するというプログラムです。
Sample15.java
1|public class Sample15{ 2| public static void main( String[] args){ 3| 4| for( int i=0; i < 10; i++) 5| System.out.println( i); 6| 7| } 8|}
結果は目に見えているので省略させてもらいます。
さて、先ほどSample14.java で繰り返し処理を用いてフィボナッチ数列を求めました。これをfor文を用いて書き換えてみましょう。たとえば次のようになります。
Sample16.java
01|public class Sample16{ 02| public static void main( String[] args){ 03| int MAX = 100; 04| int a = 1; // a(N-1) 05| 06| // 初項を表示 07| System.out.println( a); 08| 09| for( int b = 1; b < MAX; a = b - a){ 10| System.out.println( b); 11| b = b + a; 12| } 13| } 14|}
for文は本書でも非常に良く出てくる構文ですので、しっかりと理解をしておいてください。
Javaのfor文には、実はもうひとつ構文があります。しかし、本書では上記の構文のみを紹介しておきます。
最終更新時間:2009年04月25日 21時40分48秒